中小企業でネット販売を行う事例は珍しくなくなりました。楽天などのショッピングモールへの出店や単独で出店してSEO(Search Engine Optimizing)対策を実施して、検索エンジンの上位にランクさせるなど手法も多様化しています。しかし、中小企業の弱みである知名度の低さや信頼度をどうやって向上させるかは重要な経営課題です。
B社はデジタルカメラやノートパソコンをインターネット上の通販サイトで販売する創業3年目の会社ですが、急激に売上を伸ばしています。
その秘密は、価格.comなどの価格比較サイトの上手な利用にあります。
価格比較サイトは、安い商品を探すために量販店を歩き回らなくても、そこを見るだけで一番安く販売している店舗や通販サイトを一瞬で探し出せます。
B社の創業者は、価格.comの上位にランクインしていれば、広告・宣伝費をかけなくても、価格に敏感な顧客にアピール出来ると考えました。
商品の仕入に当たっては、最初に価格比較サイトや大手量販店でのポイント還元後の価格をチェックします。こうして集めたデータを表計算ソフトExcelの表に整理し、この商品をこの価格で仕入れれば価格.comに最安値で表示されるという目安を決めます。
それから現金問屋などと電話で交渉し、希望価格で購入するようにします。
商品を仕入れたら、即座に自社や価格.comのサイトに価格情報を掲載し、刻々と変わるライバル会社の価格を見ながら、常に5位以内に入るように値付けを変更していきます。
このようにしてB社は創業3年で、大きな売上を獲得することが出来ました。
しかしB社は顧客からの受注は電話でしています。一般に通販サイトは買物かご機能やクレジット決済機能を付けて、できるだけ人手をかけないようにしています。B社が顧客からの受注を電話でする理由は顧客サービスの充実にあります。激安のインターネット販売に不安を抱く顧客に対して、電話で話せばその不安を拭い去ることが出来、商品に対する質問にもていねいに答えることが出来ます。
B社は小さなショールームを持っていますが、これも顧客の顔が見えるサービスにより企業の信頼度を向上させることを狙いに設置しています。
ITを活用し業務の効率化やスピードアップを図ることは必須ですが、一方で、ITでは改善出来ない信用力の向上などはアナログに徹することで改善が可能となることを見逃してはなりません。
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