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No.56 JRSメール配信サービス(2008.07.31)

JRSメール配信サービス発行事務局

 

 

JRSメール配信サービスをご購読いただき有難うございます。

今回は、都市銀行の審査部長等を歴任され、現在も中小企業診断士として中小企業に対するアドバイス、講演活動にご活躍の野口能孝先生に中小企業金融に関するご提言をいただきます。

 

 

 

リスクに敏感になった金融機関の貸出姿勢

 

 

 

●●● リスクに敏感になった金融機関の貸出姿勢

 

金余りが続いている。だから金融機関はお金を貸したいのだ。貸出を増やさなければ、金融機関の業績は上がらない。けれどもその姿勢が、最近微妙に変化しているように感じる。リスクに敏感になっているのだ。現に最近になって貸出を断られた話を良く聞く。特に不動産融資には慎重な姿勢が目立つ。

理由はいろいろある。まず、サブプライムの影響がある。影響が少なかったといわれている日本の金融機関でさえ2兆4千億円の損失を蒙っている。それに、株価の値下がりで金融機関の含み利益、つまりリスクに耐えるだけの余力も減っているのだ。

つぎに景気の先行きに対する懸念である。サブプライムの影響でアメリカの景気が悪くなれば、輸出に依存している日本への影響は避けられない。現に日本の景気は後退局面に入ったといわれ始めた。バブルの様相を呈していた都心の土地は昨年以来3割も下がったところもあり、このところ不動産会社の倒産が目立つ。

もうひとつは、石油や食料などの高騰である。高騰の影響は極めて広範囲に及ぶ。そして、値上がりを吸収できない多くの中小企業の業績を悪化させる筈である。金融機関がリスクに敏感になる理由もわかるというものだ。

さらには、昨年10月から開始された信用保証協会保証付き融資に対する責任共有制度により、金融機関もリスクを2割分担するようになったことも影響しているかもしれない。

 

●●● 「今後は、よりキメ細かな金融機関対応を」

 

勿論、金余りは続いているので、金融機関は貸しても心配ない先には貸したいわけである。だから業績が良くて自信があるところは問題ない。しかし、多少心配があるところは、金融機関との接触を従来よりも少し頻繁に行って自社の状況をつまびらかに説明したり、お金を借りる予定があるならば早めに申込みを行うなど、きめ細かな対応を心がけることが必要かと思われる。

 

 

 

経営コンサルタント・中小企業診断士

野口 能孝

 

 

 

 

 

関連情報

 

 

JRS経営情報(サンプル)       テーマ「金融情報

 金融機関を納得させる事業計画とは      [PDF]  情報番号1177-2793

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■ これからの担保と融資の考え方         [PDF]  情報番号1177-2794

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*金融情報はJRS-2008 INDEX216~218Pに多数収録しています。

 

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