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No.103 JRSメール配信サービス(2010.07.23)

JRSメール配信サービス発行事務局

 

 

JRSメール配信サービスをご愛読いただき、ありがとうございます。

今回は、公認会計士、税理士、中小企業診断士として、中堅・中小企業の経営コンサルティング等に幅広くご活躍されている、藤間公認会計士税理士事務所 所長藤間秋男様から、「経営理念・経営計画が企業成長の原点!」と題して提言いただきます。

 

 

 

 経営理念・経営計画が企業成長の原点!

 

 

 

私は100年企業創りのコンサルティングをライフワークとして行っておりますが、100年も企業を続けるには、儲かる仕組みを作らないと生き残ることはできません。会社は潰れるようにできているんです。

もう一つ潰れる理由があります。それは事業承継の失敗です。次の後継者が決まっていない会社がたくさんありますが、ある日突然いい後継者を育てようたって、そうはいかないんです。長期的な後継者育成と承継計画が絶対に必要です。そして儲かる仕組みをつくっておけば、潰れない会社は作れると思います。

すばらしい儲かる仕組みと後継者、リーダーができれば、その会社は著しく発展することでしょう。

 

 儲かる仕組みをつくる上で「経営理念」は欠かすことのできないものです。企業成長の原点であり、事業承継においても絶対に必要です。

経営理念を持たない会社は生き残れません。100年企業は皆、経営理念があります。

宮田矢八郎さん(産業能率大学教授)が、226,000社のデータを基に行った研究によりますと、経営理念がある会社とない会社では、経常利益が1.76倍の差がある、ということがわかりました。どうですか?作らない手はないですよね。

松下幸之助さんも「経営成功の要因の50%は、経営理念の確立と浸透」と言っています。経営理念は、ただあるだけではいけないんです。私もこの言葉を知り、以前からあった経営理念の見直しをし作り直しました。

皆さんの会社でも、今よりもっと経営を良くしたい・社員をもっと成長させたい・お客様の信頼を得たい・・・とお考えであれば、「経営理念」の作成・見直し・浸透方法を検討してみたらいかがでしょうか。

 

■ 経営理念の確立と浸透の手順

(1)作成→あるなら見直しをする(社員が共感し共有できる理念に)

(2)掲示→印刷物、名刺、ホームベージで紹介、社内掲示

(3)唱和→朝礼、諸会議、イベントなどで唱和

(4)ボーナス評価→評価点に加える

(5)お客様へPR→パンフレット、メルマガ、契約書などに掲載

 

■ 経営理念の確立と浸透を目指す

だれに一番浸透していないといけないのか。それは「社員」です。社員に浸透していないから、業績が上がらないのです。

 理念経営とは何なのかと言いますと「この指とまれ経営」なんです。つまり、会社の思いに賛同できる人が来てよ、ということです。昔、子どものとき、鬼ごっこなどで遊びましたね。そのとき、「やりたい人、この指とまれ!」と掛け声を上げると、やりたい仲間が集まってきました。それと同じです。

お客様に対してもそうです。経営理念と浸透させることで、自分たちの経営理念に賛同してくださる方がいらしてくれるようになるんです。

それから「アファメーション」という言葉があります。自分で宣言したことなどが、自分の耳に入り自分の目に入ると、自分が一番影響される、という意味です。経営理念を唱和し掲示することで、自分自身がそうありたいと非常に影響されていきます。朝礼や諸会議の開始時に唱和することが重要です。

 

■ 社員と共有できるビジョンを作る

 次に、社員と共有するビジョンを作ることです。ビジョンがないと成長しません。TOMAの場合は、5年後のビジョンは下記の3つを掲げています。

1「地球上でありがとうを一番多く集める本物の一流専門集団になって、共に幸せになろう」です。

2「お客様の見本となる会社となり、尊敬される会社になる」。そのためには、王道の会社でなくてはなりません。

3「必ずお客様や社員を明るく元気にし、コンサルティング業界のB´zやサザンオールスターズになる」。

私はB´zやサザンが大好きで、よくコンサートに行くのですが、彼らのコンサートに行くと元気が出てとても明るい気持ちになります。コンサルティング業界でのそんな存在になりたいですね。

 

■ 行動計画、経営計画が儲かる仕組みを作る一歩

今お話したことを踏まえて、行動計画を重視した経営計画を作成することが、「儲かる仕組みづくり」につながります。TOMAの場合、私を含め、幹部、社員で経営計画を作っています。これを常に持ち歩き、唱和したり、お客様に見せたりしています。自分たちが作ったものですから、社員たちもやらなくてはいけなくなります。

 行動計画を実行したら、毎月反省し、今後の対応を考えなくてはいけませんし、そういう場を作らないといけません。稲盛さんの京セラの例を挙げましょう。

 京セラは、たとえば、7月ですと、31日の昼12時で月締めしてしまいます。午後の分は翌月に回します。それで、17時まで集計作業です。京セラは、有名な「アメーバ経営」ですので、それに基づいた細かい部門別の計画実行の発表会、反省会を行います。こういうことを毎月やっているんです。

 

■ スピード優先で数字のデータを出す!

TOMAのお客様にアンケートをとったところ、毎月5日までに試算表を出している会社は、100%黒字でした。試算表の提出が遅い会社ほど、赤字率は高い傾向があります。数字に対して、シビアになっていない証です。

 では、経理・財務部門の役割とは何か。それは、試算表や決算表を作ることではないんです。経営者や部門長にイエローカードやレッドカードを出すことです。どの部門が赤字、どの商品が赤字、どのエリアが赤字というダメなところを明らかにし、速くデータとすることです。潰れない会社の経理はみんなやっています。

 でも、そんなに速くできない、という人もいるでしょう。1万円、10万円の誤差が出てはいけないのか、と言ったらそうではなく、概算でいいんです。黒字か赤字かがわかればいいんです。それで、月末までに正しいものを出すようにしましょう。

 

■ よきリーダーを作るのは困難

 それら行動計画、経営計画の達成に基づいて、賞与や昇格の仕組みづくりをしていきます。優秀なリーダーを作る要因にもなります。このリーダーがいると、大幅な成長につながります。ただ、この優秀なリーダーづくりは難しい。

 そこで、儲かる仕組みづくりをすれば、勝ちということです。極端なことを言えば、TOMAは私がいなくなっても潰れないでしょう。なぜなら、この仕組みができているからです。大幅な成長が望めなくても、仕組みさえしっかりしていれば、潰れはしません。

 

 

 

TOMAコンサルタンツ・藤間公認会計士税理士事務所

所長 藤間 秋男

(公認会計士、税理士)

 

 

 

 

 

関連情報

 

 

JRS経営情報(PDFサンプル)  テーマ「経営管理」

 

 

 経営理念の必要性

 経営理念を組織に浸透させる方法

 経営理念と利益の相関性

 経営理念の五つの機能と作用メカニズム

 「強い会社」の経営の仕組み

 

情報番号

20071561

20071568

20071462

20071468

11012010

 

 

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