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No.277 JRS メール配信サービス(2023.05.29)

JRSメール配信サービス発行

 

 

いつも、メルマガをご愛読いただき、有難うございます。

 

ビジネスで利益を生み出すためには、競合他社との差別化が必要で、そのための方法の一つにブランディングがあると言われています。

ただ、ブランディングといっても、実際にどのようなことを行ったら良いのか、よく分からない方も多いと思います。また、ブランディングも一般的な外部向けだけでなく、社内向けのインナーブランディングも重要性を増しているようです。

そこで今回のメルマガは、「ブランディングを始める、あなたの会社・あなたの付加価値は?」というテーマで、人材育成やCS戦略などのコンサルティングを得意とするコンサルタント、加藤純子氏に解説していただきます。

 

 

 

ブランディングを始める、あなたの会社・あなたの付加価値は?

 

 

 

ブランディングの目的

ブランディングの目的は、「選ばれる」ことです。ブランディングとは「他と区別できるもの」を指し、これに対する信頼や共感を通じて自社の価値向上や他社との差別化を目指すマーケティング戦略の一つです。ターゲットに対して企業の価値やイメージを高く認知してもらうために行う取り組みです。商品やサービスを売る企業にとっては、重要なビジネス戦略でありブランディングに成功すればビジネスを有利に進めることができるのです。企業のブランディングの取り組みには、会社と個人のブランディングが求められるようになりました。

 

組織におけるパーソナル(個人の)ブランディングが求められるようになった3つの理由

その1、信頼が深まった顧客があなたを通して会社のファンとなって、つながりが強まり、ビジネスに有益となる人脈の拡大が期待できるから。

その2、商品やサービスの質に差別化を見出すことが難しい現代において、人こそが差別化となるから。

その3、個人が自身のファンを組織内で獲得することが、周囲のモチベーション向上と会社への帰属意識向上につながるから。

 

今後はさらに、企業のブランディングを強化するために用いられる個人のブランディングとの相乗効果が期待されます。会社の側も、事業の目的や理念の理解が深まるように社内施策を行い、自発的に動ける社員を育てることが重要になるでしょう。モチベーションや会社への帰属意識の向上は、一人ひとりの生産性の向上にもつながります。さらに、社員全員が理念に即した行動をとるようになれば、一貫性のあるブランドイメージが醸成され、顧客に選ばれる企業となり認知度や業績を伸ばしていくことができます。

 

インナーブランディングの重要性

社内に向けて、企業文化を作り、浸透させていくことをインナーブランディングと呼びます。

会社のブランディングにも個人のブランディングにもビジョンを明確にし、皆で共有することが出発点です。そして次に、現状の把握に進みますが、会社の場合、客観的なイメージと自己イメージについて、競合他社との比較を通して行います。それによって強みが整理できます。個人の場合は、会社の強みや、自身の出身校や資格、スキルに限らずそれまでの人生で経験した全ての失敗や挑戦の中にも強みが潜んでいます。

強みが把握できれば、どのような会社が自社を必要としてくれるか、また、どこに自社の価値を提供できるか等、より明確な顧客層を設定できるでしょう。個人もまた、自社のビジョンや強み、顧客層を見据えた上で、自身の価値を必要とするターゲットを見つけることができるでしょう。

 

他にも、例えば採用におけるブランディングの位置づけもあります。自社の独自性や魅力による訴求という点でも重要になります。

 

ブランディングに大切なこと

会社にも個人にも言える大切なことは、専門性と誠実さです。どのような点で相手にとって唯一無二の存在になるか。独りよがりや押し付けではなく、共感の輪を広げられるように、会社のビジョンや理念を丁寧に、そして戦略的に発信し続けなければなりません。カッコ悪さも成功も、社会や顧客とのコミュニケーションに欠かせない大事なストーリーです。そのストーリーに共感や期待感を持ち、ファンが生まれるのです。

 

個人におけるブランディングには、自己分析とセルフプロデュースが欠かせません。これらの「自分ブランディング」は、海外では学問として研究されています。会社と個人がブランディングを行う際には、次のことを繰り返し問いかけてみると良いでしょう。

 

・あなたのブランドを見つける

・あなたのブランドを作り上げる

・あなたのブランドで誰とつながる?

・あなたのブランドを使いこなす

 

ブランディングの目的は選ばれることです。ブランディングはアイデンティティでもあります。「自社と他社」「あなたとあなた以外」の差別化です。私はこんな質問をします、「あなたの会社やあなたを一語で表すとしたら?」「あなたの動詞は何ですか?」と。

あなたの会社・あなたはどういう動きをする人間なのか?動詞化してみましょう。例えば、徳川家康なら「治める」、坂本龍馬なら「結ぶ」、織田信長なら「壊す」、豊臣秀吉なら「拡げる」、仏なら「解く」のように。見つかれば自分の核にも会社の軸にもなります。

 

価格競争からの脱却や、人材確保等の目的だけではなく、自社の強み、私の強みを顧客と結びつける、仕事と結びつける、そのような能動的なアクションが個人にとっての自己実現や働き甲斐という働く意味にも必要なのではないでしょうか。

 

 

株式会社アイベックス・ネットワーク コンサルタント(JK22コンサルティング)

加藤純子 

 

 

 

なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。

 

 

 

関連情報

 

 

JRS経営情報(PDFサンプル)

 

 

 

 

情報番号

 

 

 中小企業が成功するブランド戦略のすすめ方 

20140535

 

 

 自社ブランドはなぜ必要か

20140534

 

 

 ブランド戦略で成功した具体的な事例②

20140537

 

 

 ブランド戦略で成功した具体的な事例③

20140538

 

 

 30代キャリア研修の実際

09023157

 

 

 コーポレート・アイデンティティを確立して存在価値を高める

20210426

 

 

 

 

 

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