お電話でのお問い合わせはこちら
JRSメールマガジンは、非会員の方も含め、購読ご希望の方に旬の話題やJRS経営情報サービスには掲載されていない経営情報を月1回メールでご提供しております。
購読を希望されるお客様は、まずはご登録をお願いいたします。
JRSメール配信サービス発行
|
いつも、メルマガをご愛読いただき、有難うございます。
今回は「エンパワーメント」シリーズの5回目です。 チームの方向性に向け、メンバーの心を一つにしていくための「コミュニケーション」には4つの原則があり、また、メンバーのパーソナリティにも特性があります。この原則に則って、パーソナリティ特性に合わせたコミットメントがリーダーには必要となります。
そこで今回は、「みんながエンパワーするチームの方向性の要素」と題して、コミュニケーションの原則やパーソナリティ特性との関係について、長年多くの企業でエンパワーメント研修の指導をされてきた、八尾芳樹氏に解説していただきます。
|
|
|
|
みんながエンパワーするチームの方向性の要素 |
|
|
|
みんながエンパワーするチームの方向性の要素
経営学者のピータードラッカーはコミュニケーションについて次の4つを提唱している。筆者の解釈を付け加えて紹介する。
1.コミュニケーションは『知覚』である 送り手が伝えたといってもコミュニケーションにはならない。受け手が知覚して初めてコミュニケーションが成立する。よって受け手に知覚してもらうためには受け手が理解できる言葉や用語を使用することが大切である。
2.コミュニケーションとは『期待』である 受け手は自分の期待していることや関心のあることは知覚する。期待していないものは視覚からの情報でもただ眺めているだけである。耳からの情報でもただ聞き流すだけである。
3.コミュニケーションは『要求』である コミュニケーションをとることは、受け手に何らかの要求があるはずである。送り手は自身の気持ちを相手にわかってほしい、送り手の考え方を理解してほしいなど。しかしコミュニケーションは受け手との価値観が合致したとき、送り手の要求は相手に伝わる。そして会話も盛り上がり発展する。
4.コミュニケーションは『情報』ではない ドラッカーのコミュニケーション4原則の4つ目は、コミュニケーションは情報ではないといっている。コミュニケーションはただ単に情報だけではなく、相手と共通の経験を持つ必要があることを意味している。
さて、リーダー、マネジャーはチームの方向性に向け、メンバーの心を一つにしていきたいと望むところであるが、ピータードラッカーのコミュニケーションの原則に立って考えると、受け手であるメンバー各々によって期待するものや関心のあるものは異なってくる。また知覚する言葉や用語も当然異なってくるので、チームメンバーすべてが知覚し納得する方向性の示し方は難しい。 チームの方向性には、こころの拠り所である「ビジョン」、そして具体的な「目標」や日々の仕事の「内容や行動指針」がある。これら3つはパーソナリティ特性によってコミットメントする程度が異なっている。よって、これら3つを示すことで、より多くの人がコミットメントし、同じ方向を向くことが可能になる。
パーソナリティの特性で見ると、 ハートのメンバー(能動的・感覚的で賞賛承認欲求が強い)は、「気持ちのより所を明確にし目的を明らかにするビジョン」を期待しており、チームや組織の夢の将来構想に知覚する。 スペードのメンバー(能動的・論理的で達成決断欲求が強い)は、「具体的な数値目標で、ハードルの高い目標」を期待している。 そして、クラブやダイヤのメンバー(受動的)は、「具体的な仕事や職務内容、そして日々の行動指針を明示」していくことが重要である。 このように、パーソナリティ特性によって「期待」しているものや「知覚」するものが異なっている。
|
||
|
株式会社アイベックス・ネットワーク コンサルタント ㈲YAO教育コンサルタント 代表取締役 八尾 芳樹 https://yao-ec.co.jp |
|
|
|
なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。
|
|
|
|
関連情報 |
|
|
|
JRS経営情報(PDFサンプル)
|
|
|
|
|
情報番号 |
|
|
◆ 他者対応(ヒューマンリレーションスタイル) |
20230421 |
|
|
◆ 他者対応(コミュニケーションスタイル) |
20230422 |
|
|
◆ メンバーへのエンパワーメント:他者理解 |
20230429 |
|
|
◆ チーム・エンパワーメント |
20230431 |
|
|
|
|
JRSメール配信サービスは、企業の皆様に役立つ情報を、
月1回、無料でご提供するメールマガジンです。
購読を希望されるお客様は、まずはご登録をお願いいたします。