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日頃さまざまなストレスを抱えながら生活をしている方も多いのではないかと思いますが、肉体的にも精神的にも健康で、会社の中でも自分の能力を最大限に発揮できることが、社会人として満足できる人生になるのではないでしょうか。 メンタルヘルスの問題は、このメルマガやJRSのコンテンツの中にも幾つか取り上げていますが、今回は「自分、会社、社会の3つとのコミュニケーションを大切に」という題で、アタマ・カラダ・ココロの健康を維持していくための手がかりを、労務管理や職場のメンタルヘルスについてもコンサル経験が豊富な元青森中央学院大学教授の塩谷未知氏にお話いただきます。
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自分、会社、社会の3つとのコミュニケーションを大切に |
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身も蓋もない言い方をすれば、会社員となり収入を得るのが、普通の人の現実的な生き方である。半世紀という長い年月を同じ会社かどうかは別にして、会社で働き続け持って生まれた才能を開花させる。それが多くの人の満足いく生き方であり幸福ではないか。 そのためには、自分のアタマ・カラダ・ココロの健康を維持し、会社や(地域)社会に居場所を確保することが求められる。最近流行りの言葉で言えば、身体的・社会的・精神的に良好であるウェルビーイング(Well-being)をキープするわけだ。 その実現には、自分や会社、そして(地域)社会へのケア(Care=関心と気遣い)とコミュニケーションが大切となる。
地域に根差した会社で働くこと 大都会で根無し草のような会社員生活を送ってきた。そのせいか、地域に根ざした会社で働く会社員と仕事をしていると、彼ら・彼女らはウェルビーイングに近い生活であることに気づいた。 根無し草生活には「柵(しがらみ)」がなくお気楽である一方、「繋がり(つながり)」もなくちょっと寂しい。地域の会社員生活にはそれらがあり、ある意味では鬱陶(うっとう)しく面倒臭い。しかし、自分の健康を維持し、その上で会社や地域社会に居場所を持っている人が多く、自然体でウェルビーイング生活を実践している。 地域社会での居場所の確保は、「さぁ、居場所を確保しよう」などと意気込む必要はなく、ただ億劫がらずに地域の活動に参加することから始まる。例えば消防団、お祭り、自治会、そして商工会議所などいろいろな参加と活動の機会がある。声高に叫ぶことなく、地域に根差した会社員は無意識に何気なくウェルビーイング生活を実践している。 自分、会社、社会とのケアとコミュニケーションの大切さを、恥ずかしながら、半世紀以上の会社員生活の引退後の今頃になって初めて実感できている。
会社に居場所がある 会社員が長い間働き続けられるよい職場には、端的に言えば、「やりがい」、「仲間意識」、そして「給与を含めた処遇」が備わっている。 社会に根差した企業活動を続けている会社は、基本的には社会に役立っていると考えてよいだろう。できるなら、より大きな視野での「役立ち」を想像すれば、仕事の大きな「やりがい」を長い間実感できる。「給与を含めた処遇」、社員の多くが定着している場合は、世間並以上と言ってよいだろう。 「仲間意識」は、社員同士がお互いを知り信用・信頼していて、さらに、誰もが役割を認識し空間的、心理的居場所がきちんとあること。そして、できそうもない困難な問題解決に一緒に挑戦していれば言うことはない。 この「仲間意識」を持てなく居場所が確保できない職場で働くのは、生きるための稼業とどんなに割り切ってもとても辛く、長く働くことはできない。「仲間意識」や「居場所」は、日々のケアとコミュニケーションによってつくられる。
自分、会社、社会との関りとコミュニケーション 日々の糧を得るためだけでなく、仕事を元気にやり続け天賦の才能を開花させるには、自分の健康を維持するのが第一歩。加えて、勤務先の会社の仲間、そして、贅沢を言えば(地域)社会と接点を持ち複数の居心地がよい居場所を持ちたい。 会社員、(地域)社会人という複数の拠り所に居場所を持つことは、同時に異なった価値観を自分の中に持つことになる。具体的に言えば、自分、会社、(地域)社会という3つの異なった価値観を持っていることになる。複数の価値観を持てば何かで挫けても、他の価値観が復帰を支える。 居場所を確保するため、自分、会社や(地域)社会とのコミュニケーションを持ちたい。
「壁の花」から始まるコミュニケーション まず最初に多くの人が悩む、そのコミュニケーション能力アップのやり方に一言。 外交的な性格で、生まれつきコミュニケーション能力に優れた人はいる。しかし、たいていの人は内向的か外交的な性格かは別にして、自分はコミュニケーション能力が欠落していると悩んでいる。知らない人と話ができない、会社でも仲間やお客さんとの会話が苦手であると思い込んでいる人は多い。 所謂、内向的な性格でコミュニケーション能力が欠落している人でも、多少の努力と行動によって誰とでも話ができるようになるもの。その有力な方法は人が集まるところに出かけることである。 何かの集まりに出てみよう。パーティーなら「壁の花」と言われる人たちが、話の輪の中に入っていけず壁際で佇んでいる。そこには同類が集まるわけだ。同類なだけに相手に「関心と気遣い」を持ち、そしてお気軽にちょっと話しかけることで、最初の最も難しい壁を越えることなる。次回から少しずつ、話の輪に近づくことで、他の人とのコミュニケーション能力は確実に上がるので、あんまり心配する必要はない。 パーティーでなくても、会社、業界団体、(地域)社会の会議や集まり、そこには必ず「壁の花」が存在する。そこが突破口となる。 最後になるが、自分とのコミュニケーションを自分のアタマ・カラダ・ココロと行うことで、知識の不足、身体の健康、前向きな精神状態などを日常的にチェックするのである。例えば、毎朝体重を計る、鏡に自分を映すなども身近な一歩、面倒がらずに毎朝自分の日々の生活と健康などと、ケアとコミュニケーションをとるのである。
おわりに 持って生まれた才能(天賦の才能)を開花させるには、自分の健康を維持し、会社、(地域)社会に居心地のよい居場所を確保したい。そのためには、これらの3つに対しケア(「関心と気遣い」を持つ)とコミュニケーション(情報交換、雑談)を日々行う。 それがあれば、半世紀以上の長い間ウェルビーイングな職業人生活ができ、天賦の才能が開花し自分を含めて、会社、(地域)社会にいささかの貢献をすることになる。
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株式会社アイベックス・ネットワーク 委嘱コンサルタント(元青森中央学院大学 教授) 塩谷未知 |
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なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。
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関連情報 |
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JRS経営情報(PDFサンプル)
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情報番号 |
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◆ 趣味を持つ、気分転換、第三の場 |
20110815 |
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◆ コミュニケーションの効用 |
20110816 |
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◆ 中高年のメンタルヘルスケア |
20090728 |
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◆ 即座に意見を発表するための練習法 |
08012181 |
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◆ 地域社会に貢献し地域に根ざした企業として認知してもらう |
20100585 |
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