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No.300 JRS メール配信サービス(2025.04.28)

JRSメール配信サービス発行

 

 

いつも、メルマガをご愛読いただき、有難うございます。

 

今回は、若い方がこれからビジネスの世界を歩いていく中での立ち振る舞いについて、少しヒントになるようなお話です。

ビジネスの世界の中で、情報やチャンスがひとりでに集まり、それを活かして自分の才能が開花できるようになるためには、見た目や日頃からの仕草もポイントの一つになります。

どうしたらそんなスマートな振る舞いを身につけることができるようになるでしょうか?このあたりについて、人材育成のための研修の講師経験も豊富な元青森中央学院大学教授の塩谷未知氏に、ご自身の経験も含めてお話いただきます。

 

 

 

 カッコイイいろいろな先輩のマネをする

 

 

 

 社会的に地位のある人の振舞い方があちこちで話題になっている。スーツの着こなし、座ったまま話をしたり握手をしたり、そして幼稚な箸の持ち方と食べ方、などが取りざたされている。あまり褒められた振舞い方ではなく、うがった見方をすれば、周囲に関心がないだけでなくアドバイスを受け付けないのではないか、などと思ってしまう。

 スーツのカッコイイ着こなしや振舞い方は一朝一夕にできるものではなく、また、時代や年齢の進化とともに成熟することが望まれるから厄介だ。

 そのようなときに役立つのは、「人の振り見て我が振り直せ」という先人の教え、自分よりちょっとカッコイイ先輩のマネをするわけだ。

 

マネしたカッコイイこと

 他人にマネされたことはないが、これまでに先輩のマネをしたことは数多い。その1つは名刺の氏名へのルビのつけ方、いろいろな読み方があったり難しい氏名にはフリガナがあると、相手に正確に憶えてもらえる。そうしないと、毎回、間違った氏名を言われ、その都度訂正するのは面倒なので、そのまま。お互いにあまり愉快ではない。

 たかが氏名へのルビだが、その洗練された名刺ではルビを名前の上でなく、下につけていた。「こんなの読めるわけないだろう」という上から目線でなく、何ともカッコイイのでそれ以来マネをすることに。

 他にもマネをしたことはたくさんあるが、もう1つ。それは、立食パーティーでの振舞い方である。若い頃はテーブルに並ぶおいしそうな料理、高そうな料理を目指してまっしぐら、高そうな酒とともに飲食するのが最優先だった。

 しかし、カッコイイ先輩はそんな料理や酒には目もくれず、ワイングラスに少しだけ口をつけながら、多くの人と歓談していた。そのとき、「そうか、立食パーティーの目的は、飲食ではなくふだん会えない人と会話をすること」、そこに本質があることに気づいた。それ以来、会話や名刺交換を優先することにした。

 

ビジネスマナー研修

 多くの会社では新人マナー研修を何らかの方法でやっている。無駄とは言わないが、多くの場合「形」から入ることが多い。挨拶の仕方、電話のとり方やかけ方、名刺の渡し方、などをマナー講師が見本を示し、新人同士が組みになって練習し講師から指導を受ける。

 確かに「形」は大事だが、すべてを教えることはできないので、実際のビジネス場面での振舞い方はすぐに限界に達する。

 もっとも大事なのは、相手の立場に立って不快にならないようにすること、そして、カッコイイ先輩、身近にいなければ映画や動画、テレビの場面でのカッコイイをマネすることを強調することだと思う。

 かつて盛んだった、食事マナー研修、多くの場合は洋食のコースだった。ナイフとフォークは外側からとか、口をフォークに近づけるのではなくフォークを口に近づける、などと。しかし、実際に必要なのは、洋食マナーではなく、日常の食のマナーである。細かいことを言えば、箸の使い方、汁椀や茶碗の持ち方、これは弁当や昼ご飯を食べるときにそのカッコ悪さが出てくるので要注意。蛇足ながら、このあたりの基本マナーは高校の家庭科の教科書に書いてあるので、本来は学習している筈だが。

 

カッコイイビジネス人

 忙しいはずなのに、そのような素振りを見せず、リズムよく仕事を進め仲間からの相談にもお気軽に適切に対応する。マネをしたいのはこんなカッコイイビジネス人だ。当たり前だが社内外での信用・信頼感は抜群、その結果どうなるか。情報はあるところに集まる性質があるので、多くの多様な相談にともなって情報が自然に集まり、余計な動きをすることなくリズムよく仕事ができる。

 忙しいビジネス人は、実際には有能な人と、身も蓋もない言い方をすれば無能な人に分かれる。先を見てリズムよく仕事する人、その逆にだらしなく後追い仕事、例えばお客さんからの納期クレームへの対応に追われる人、後者の場合はお客さんも仲間もいい加減な付き合い方となり、ますます無駄な忙しさを招くことになる。

 忙しそうにしていると、結果的に表情や姿から拒絶のオーラがあふれ出す。すると、仲間の誰も相談しなくなり、そばに近づかなくなるので情報やビジネスチャンスが集まらなくなる。だらしない忙しい人の所に来るのはビジネスチャンス"もどき"だけ。多くの場合はババを引くことになり、後始末に追われ見かけ上の忙しさは指数関数的に増える。

 若い人はカッコイイビジネススタイルを目指したい。仕事や私的な行動、服装、学習、なんでも観察したり聞いたりしてマネすることが、楽しいビジネス人生活につながる。

 

いろいろなカッコイイを真似る

 身近に完璧なカッコイイビジネス人がいないのは普通のこと。だからと言ってカッコイイをマネしないと、たぶん、ハッピーなビジネス人生を送ることはできないだろう。身近にカッコイイ先輩がいなくても、大切なのは、誰にでも優れたカッコイイところが1つや2つぐらいはあるので、そこを見つけてマネをすることだ。

 例えば、あんまりカッコよく仕事をしていないが、若い人との話し方や言葉遣いがよい人なら、それをマネる。また、それほどお金をかけていないが、服装がカッコイイ人にはその秘訣を教えてもらうのもいいだろう。

 もちろん、身近なリアルの世界ではなく、テレビや映画、動画、小説などから学ぶのもいいだろう。テレビのニュースキャスターや司会者の言動や服装、常に少し先を読んで気の利いた言葉を準備している姿勢などには学ぶことは多い。

 

おわりに

 このように先輩や仲間、お客さんに関心を持つことは、相手からも関心を持たれることになり自分の存在感が高まる。成り行きとして情報やビジネスチャンスが自分に集まり、楽しいビジネス人生につながる。そして、持って生まれた「天賦の才能」が開花する結果となり、楽しくハッピーなビジネス人生を築くに違いない。

 

 

 

株式会社アイベックス・ネットワーク 委嘱コンサルタント(元青森中央学院大学 教授)

塩谷未知 

 

 

 

 なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。

 

 

 

 

 関連情報

 

 

JRS経営情報(PDFサンプル)

 

 

 

 

情報番号

 

 

 好印象を与え、周りに信頼されるマナーを身につける

11746110

 

 

 本人に小さな手がかり、サポートを与えていく

11746104

 

 

    第一印象の大切さを伝える

20160320

 

 

 仕事を円滑に進めるためにマナーは必要不可欠

20190399

 

 

 

 

 

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