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No.311 JRS メール配信サービス(2026.03.30)

JRSメール配信サービス発行

 

 

いつも、メルマガをご愛読いただき、有難うございます。

 

先月のメルマガでは、職場の中で悪気のないまま無意識に行われている行動や会話から発生している職場ハラスメントについてお伝えしました。今回は、こうした職場ハラスメントを起こさせないためのコミュニケーションについて、より具体的に見てみましょう。

一般的に職場は、「チーム」で構成され、メンバーと会話を交わしながら仕事が進んでいきます。職場のハラスメントも、こうしたチーム内の会話やコミュニケーションのなかで発生するものだと思われます。

では、職場内ハラスメントが起きないようなチーム内の会話術、コミュニケーション術とはどういうものか、今回も人事コンサルティングや人材育成・能力開発のための教育に詳しい株式会社KakeruHR代表取締役の一松亮太氏にお話しいただきます。

 

 

 

 職場ハラスメントを起こさせないチームのコミュニケーション術

 

 

 

ハラスメント防止のカギは、日々の「会話」にある

前回のコラムでは、無自覚のうちに起きる職場ハラスメントの事例を紹介した。実はハラスメントを防ぐ最も効果的な方法は、特別な研修や規則の強化以上に、日々のコミュニケーションの質を高めることだ。「相手を尊重する」「配慮する」といった意識が自然に根付くコミュニケーション術を職場全体で共有することこそ、ハラスメントを起こさせない職場への第一歩である。

 

ハラスメントを防ぐ職場会話術

ハラスメントが起きにくい職場には、次のような会話習慣が共通してある。

○「主語」を「私」に置き換える(Iメッセージ)

≫  「あなたの仕事が遅い」と言うのではなく、「私はもう少し早く進めてほしいと思っている」と伝えることで、相手が感じる攻撃性が軽減される。

○「否定」より「提案」型のコミュニケーション

≫  「なぜできないのか?」という否定的な問いかけを避け、「こうしたらどうかな?」という提案型の言葉に切り替えることで、若手社員も萎縮せず、自分から意見を出しやすくなる。

○質問を挟んだ会話

≫  一方的な指示や指導を避け、「何か困っていることある?」と適宜質問を挟み、相手が意見を述べやすい環境をつくる。

 

例えば、ある企業では新人への指導で「必ず質問を投げかける」ことを徹底したところ、指導する側もされる側も気持ちよくコミュニケーションができ、指導によるプレッシャーやストレスを大幅に軽減することができたという。

 

若手社員を守る先輩・同僚の具体的フォロー例

若手社員をハラスメントから守るためには、周囲のフォローが欠かせない。実際に職場で効果を上げているフォローの具体例を見てみよう。

○同僚や先輩による「通訳役」の設定

≫  若手社員が上司から強く指導を受けた場合、別の先輩社員が間に入り、「さっきの上司の言葉は、こういう意図だったと思うよ」とフォローする仕組みを設けるとよい。実際、あるメーカーでは、こうした通訳役を職場に設定した結果、上司の指導が誤解されることなく、若手社員の離職率が低下したという事例がある。

○複数人でのランチやミーティング

≫  若手社員が孤立しないよう、定期的に複数人でランチを取ったり、自由な雰囲気の中で業務以外の話題を話す場を作ることも効果的だ。あるサービス業の企業では、毎週金曜日にチームランチを行い、そこで各自が「今週よかったこと」「困ったこと」を共有することで、互いの気づきやフォローを促している。

 

安心できる職場環境を作るチームの取り組み方

職場ハラスメント防止において、「チームとしての取り組み」を仕組み化することも重要だ。具体的に導入できるチームでの取り組み例を紹介する。

 

○毎週のチームミーティングでの「気づき共有タイム」

≫  週に一度、「職場で気になったこと」「改善した方がよいこと」をメンバー全員が自由に話す時間を設ける。小さな違和感を日常的に拾い上げることで、ハラスメントの芽を早期に摘むことができる。

○ポジティブフィードバックを習慣化する

≫  「ありがとう」「助かったよ」というポジティブな言葉を意識的に伝え合う文化を作る。ネガティブな言葉が多い職場ほどハラスメントが起きやすい傾向があり、日常の会話にポジティブな要素を増やすだけで職場の空気は大きく変わる。

○ロールモデルとなる人物を設定する

≫  職場にコミュニケーションの手本となる人を設定し、その人の言葉遣いや態度を参考にできるようにするとよい。あるIT企業では、コミュニケーションスキルの高い社員を定期的に社内向け動画や勉強会で紹介することで、職場全体の会話レベルが向上し、ハラスメントリスクが低下したという。

 

今日から職場で始めようコミュニケーションが職場を守る

職場ハラスメントは特別な人間が起こす特別な問題ではない。日常の何気ない会話に潜んでいるからこそ、日々のコミュニケーションの質を高めることが最善の対策となる。職場のコミュニケーションが改善されれば、ハラスメント防止だけでなく、生産性やチームワークも自然と向上するだろう。

『あなたはどう思う?』『いつもありがとう』―たったこれだけの言葉でも、職場の空気は確実に変わる。皆さんの職場では、どんな言葉から始めてみるだろうか。

 

 

 

株式会社KakeruHR 代表取締役

一松 亮太 

 

 

 

 なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。

 

 

 

 

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情報番号

 

 

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