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今回は、「若手社員を守るためのコンプライアンスとは」と題したシリーズの最終回です。 コンプライアンスについての問題は、会社の経営者クラスの人達や芸能人・著名人などの違反がマスコミ等で話題となっているほか、若手社員やパート・アルバイトも含む幅広いレベルで問題となる事件や事故が日々発生しています。 そうしたコンプライアンスに関わる問題は、「悪意」から発生するだけではなく、「無自覚」や「認識不足」から発生することも多く、また、会社の信用や職場の雰囲気に悪影響を及ぼすことに加え、関係した社員個人のキャリアにも致命的な影響を与えることを見てきました。 最終回の今回は、職場で実践したいコンプライアンス教育について、人事コンサルティングや人材育成・能力開発のための教育に詳しい株式会社KakeruHR代表取締役の一松亮太氏に、整理とまとめのお話をしていただきます。
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みんなで守る社員の未来―職場で実践したいコンプライアンス教育 |
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シリーズを振り返って―若手社員を守るためのコンプライアンスとは ここまでのコラムシリーズでは、コンプライアンスが単なるルール遵守以上の意味を持つことをお伝えしてきた。第1回では「コンプライアンスの本当の意味」を示し、職場全体で理解する重要性を説いた。第2回ではコミュニケーションの重要性を採り上げ、第3回以降は実際に起きた小さな違反やSNSトラブル、ハラスメントなどの具体的事例をもとに、問題の深刻さと予防策をお伝えした。 シリーズを通して明らかになったのは、コンプライアンス違反が起こる背景には「悪意」だけでなく「無自覚」や「認識不足」も大きく関係するということだ。だからこそ、若手社員が「知らずに」自らの未来を壊さないよう、職場全体で支える必要がある。
職場で定期的に実践できる教育プラン(具体例) では、具体的に職場ではどのような教育を継続的に行えばよいのだろうか。すぐに実践できる具体的なプランを紹介する。
(1)定期的なショートミーティング(事例共有ミーティング)の開催 月に1回程度、職場内で20~30分の短いミーティングを開催し、その月に起きた小さなミスやヒヤリハットを共有する。例えば、SNS投稿ミスや営業報告書の不備など、小さなミスを匿名で共有し、「どこに問題があったのか」「どのように防げたか」を話し合う場を設ける。
(2)定期的なコンプライアンス意識アンケートの実施 社員のコンプライアンス意識を測るアンケートを定期的に実施し、変化を追跡する仕組みを作る。アンケートでは、「自分はルールを理解しているか」「職場で相談できる雰囲気があるか」などをチェックし、結果をもとに職場環境を改善するアクションにつなげる。
(3)ケーススタディ形式の社内研修の実施 年に数回、職場内で具体的なケーススタディを用いた研修を行う。例えば、SNS炎上やハラスメント事例などを用いて、「自分だったらどう行動するか」「どう防げるか」を社員自身に考えさせ、参加型の研修を行うことで、主体的な意識改革につながる。
ある中小企業では、実際にこのような具体的な取り組みを導入した結果、若手社員からの自主的な相談が増え、深刻な問題が起きる前に解決できる事例が増加している。
若手社員を育む職場風土のための具体的な行動指針 若手社員を守り、育てる職場づくりには具体的な指針が必要だ。特に意識したい行動指針を3つ挙げる。
(1)オープンでフラットなコミュニケーション環境づくり 職場で自由に意見や問題を話せる風土を作る。「何か困ったことはない?」「どう思う?」など、日常的な問いかけを習慣化し、若手社員が早い段階で問題を共有できる環境をつくることが重要だ。 (2)「報告」や「相談」を奨励する文化の醸成 ミスを早めに報告したり相談したりすることをポジティブに評価する文化を定着させる。ミスやトラブルを隠すことではなく、早期に開示し解決することを奨励する文化が定着すれば、コンプライアンスリスクは劇的に低下する。
(3)職場内の模範行動を具体的に見える化する 職場でコンプライアンスを守り、積極的にコミュニケーションを取る模範的な社員をロールモデルとして設定し、その取り組みを具体的に紹介する。社内掲示板やイントラネットを利用して「今月の模範行動」といった形で職場全体に共有することで、良い行動が自然と拡がっていく。
職場全員が取り組む―若手社員の未来を守るために コンプライアンスは決して若手社員個人の問題ではない。職場全体で共有し、互いにフォローし合うことで初めて根付くものだ。このコラムシリーズで紹介してきた具体的な取り組みや事例を活かし、「若手社員を守る」ことを職場全体の共通認識として持つことが重要である。 今日からあなたの職場でも、できることから実践してみてほしい。定期的な教育、日常的なコミュニケーション、そして相互の信頼と協力。それらを意識して取り組むことで、若手社員が安心して成長できる職場環境を作り上げることができるだろう。 10回にわたってお読みいただき、感謝申し上げる。すべてを一度に実践する必要はない。この中から一つでも『これなら明日からできそうだ』と思えるものがあれば、まずはそこから始めてみてほしい。職場の未来は社員一人ひとりが作るものなのだから。
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株式会社KakeruHR 代表取締役 一松 亮太 |
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なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。
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関連情報 |
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JRS経営情報(PDFサンプル)
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情報番号 |
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◆ 報・連・相で社内コミュニケーションをよくする |
11746109 |
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◆ コンプライアンス教育の手法 |
20240356 |
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◆ フィードバック・ループをチームで回す |
20210060 |
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