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No.317 JRS メール配信サービス(2026.09.28)

JRSメール配信サービス発行

 

 

いつも、メルマガをご愛読いただき、有難うございます。

 

最近、慢性的な人材不足の中で、「AIを使いこなして生産性をあげる」といったプレッシャーの中で、コンプライアンスやパワハラ・セクハラなど、様々な面で気を使わなくてはならない環境に置かれ、社員の皆さんが精神的に疲弊している企業もあるのではないでしょうか。

今回から数回にわたって、こうした社員のメンタルヘルスの問題について、考えてみたいと思います。

お話しいただくのは、有名大手メーカーの人事部で人財開発の企画開発や講師を務められ、社員のメンタル相談やカウンセリングも続けてこられた産業カウンセラーの江口武春氏です。

 

 

 

 メンタルヘルスを本気で取り組む姿勢が企業の成長につながる

 

 

 

メンタルヘルスは社員の「心の健康管理」を表す言葉ですが、最近多くの企業でメンタルヘルスケアに取り組んでいる事例も紹介されております。その背景にあるのは、私たちを取り巻く環境にも影響されているのではないでしょうか。AIの進化、ITの複雑化、グローバル化、少子高齢化、人手不足、早期退職、ハラスメント等、多くの課題を抱えています。

 

しかし、これが現実であることを受け止めざるを得ない環境ですよね。企業経営として多くの課題を抱えながらも生き残りをかけて必死に闘っているのも事実です。そして、社員の健康管理を含めた働きがい、生きがいを追求しながら働き方改革への取り組みを加速せざるを得ない状況にもなっているのではないでしょうか。その一方で、これに追随するかのように社員のメンタル疾患も増加傾向にあります。これは仕事におけるストレス、不安を抱える環境が原因になっているのかもしれません。

 

昨今は管理監督者自身含めて、社員のメンタルヘルスについて真剣かつ本気で取り組むか否かで企業の真価が問われかねない社会環境になっています。ややもすると、「そんな暇なんかない」と、目の前の成果主義に重点が置かれ、必死に汗を流している社員の心や体の疲労の度合いまで目が届かない現状もあるかもしれません。

 

万一、社員の「心の病」が企業や職場の環境に起因し、さらに対策なしで放置されてしまうと、社会的責任を問われ企業評価も下がり収益にも大きく影響し成長を妨げます。そのため、企業としては社員の健康管理や働きがい、生きがいへの対応策の一つとしてメンタルヘルスへの関心が高まっています。同時に、このことは社員が健全で働きやすい職場環境を求めていることでもあります。

 

①あなたの企業・職場ではメンタルヘルスを大切にする職場環境になっていますか。

これまでの採用面接で驚きを覚えたことがありました。それは、会社の社員に対するメンタルヘルスの具体的な取り組みについて質問されたことです。詳しく聞いてみると、先輩やメディアの情報から、心の病に侵されて退職した事例を重く受け止めてとのことでした。自社が取り組んでいるメンタルヘルスの仕組みを紹介したことで笑みがこぼれたのが印象的でした。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があります。身体が健康であればおのずから精神も健全であると言われています。

 

企業・職場に社員の日常の健康管理に関心が高い管理監督者が存在することで、社員は「自分は大事にされている」と感じ「働きやすい職場環境にある」と安堵するのではないでしょうか。結果として仕事に対する意欲・向上心、チーム力向上にも繋がり、職場の雰囲気も良くなり、さらには上司との信頼関係も強くなると思います。

 

②上司、部下との日ごろのコミュニケーションはとれていますか。

メンタルヘルスで最も大事なことは日常におけるコミュケーションだと言われております。

特に、上司として、自分自身の言動を振り返ってみるのもいいかもしれませんね。自分の考え方、感情の表出、癖などを自己理解できているかどうかも大きな要素となります。例えば、「白黒つけたがる」「あるべき論を唱える」「気に入らないとすぐに表情に出る」「苦手なメンバーとは会話が少ない」等。

それを認知して行動するかどうかで、場面に応じたコミュケーションの良し悪しが変化します。

ついつい、マネジメント業務に追われ、今までと同じスタイルで相手に接してしまい、周囲への目配りや気配りがおろそかになってしまいがちです。業績の成否は社員の働き方に左右されることがあります。業績が上がっている企業は社員との信頼関係も大きな要素であり、そこには絶対的な健全で強いコミュケーションが生まれています。

 

私が常にアナウンスしているコミュケーションの基本について述べたいと思います。

 

1点目は、一日の始まりである挨拶を交わすことです。

その際、意識的に行っているのが、相手の名前を呼んで挨拶する。そしてその後に一言付け加えます。

「○○さん、おはようございます。今日はいつもより寒くないですか」など気遣う言葉があるといいですね。言われた側は自分の事を気にかけてもらっていると心地よい不思議な感覚になります。ぜひ体感してみてください。

 

2点目は、日常における報告・連絡・相談(報・連・相)がし合える職場環境をつくることです。

報・連・相はコミュケーションの基本だと言われております。

これは私も経験したことですが、部下から上司への一方向だけでなく、上司から部下への双方向が大事です。特に上司から相談されると部下は「自分を頼ってくれた」と嬉しい気持ちになり、関係性も強くなるメリットもあります。報・連・相不足の一例として、品質不良を知りながら報告がなく、そのまま流失して大損失を被った事例もあります。大事なことは(報・連・相)は「早い行動」が重要であることを双方が認識することだと思います。

 

3点目は、会議における発言や態度・姿勢が他のメンバーに与える影響を認識することですね。

例えば、上から目線で発言したり、腕や足を組んで話を聴いたり、常に反論する思考になっていたりすると会議の雰囲気もよくなりません。相手の話はしっかり聴くという姿勢を示し、発言する時も、相手の話を一度肯定的に受け止めてから自分の考えを述べるようにするといいですね。

また、反論された場合は、モヤモヤして嫌な感情を持ったまま会議を終えるのではなく、会議が終ったあと、直接その人に理由を聞いてみるといいでしょう。はじめは嫌な表情を浮かべるかもしれませんが、やがて冷静になり「プレゼンは定性的でデータも少なく説得力に欠ける」などと告げられるかもしれません。その時には指摘に対して感謝を述べるのも効果的です。次回の会議でもその人が同席の場合、「先日はありがとうございました。指摘していただいて助かりました」と一言伝えることで良好なコミュケーションを保つことにも繋がると思います。

 

 

 

産業カウンセラー

江口武春 

 

 

 

 なお、「JRS経営情報」の次のコンテンツもご参考にしてください。

 

 

 

 

 関連情報

 

 

JRS経営情報(PDFサンプル)

 

 

 

 

情報番号

 

 

◆ メンタルヘルスとは

20110787

 

 

◆ 会社、管理監督者にとってのメンタルヘルス

20110789

 

 

◆ メンタルヘルスの予防/企業、職場、管理職

20110811

 

 

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